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みそポテトとは?秩父名物の由来と基本の作り方・味噌だれのレシピ

コラム
みそポテトとは?秩父名物の由来と基本の作り方・味噌だれのレシピ

ころんとしたじゃがいもに、甘くて香ばしい味噌だれがとろりとからんだ「みそポテト」。埼玉県の秩父地方で親しまれてきた郷土料理で、B級ご当地グルメとしても知られるようになりました。おやつにもおつまみにもなる素朴な味わいで、家でも作ってみたいと思ったことはないでしょうか。この記事では、みそポテトの由来や背景をやさしく整理しながら、おいしさの決め手になる「味噌だれ」の作り方と、家庭で作りやすいじゃがいもの調理の手順までを紹介します。味噌だれをひとつ覚えておくと、いろいろな場面で楽しめるので、ぜひ気軽に作ってみてください。

みそポテトとは?秩父に伝わる郷土料理

みそポテトとは、揚げたり蒸したりしたじゃがいもに、甘辛い味噌だれをかけた料理のことです。埼玉県の秩父地方に古くから伝わる郷土料理として知られ、地元で長く親しまれてきた味のひとつです。

平地の少ない秩父地方では、古くから畑作が行われてきました。農林水産省の「うちの郷土料理」によると、収穫したじゃがいものうち小ぶりなものをいろりで焼き、味噌だれをぬって食べたのが、みそポテトの始まりだと伝えられています。農家では、農作業の合間の軽食「小昼飯(こぢゅうはん)」として食べられてきたそうです。その後、2009年に開かれた「第5回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦inちちぶ」で優勝したことをきっかけに、広く知られるようになりました。今ではおやつやおつまみ、おかずなど、さまざまな場面で楽しまれています。

基本の味噌だれの作り方

基本の味噌だれの作り方を示す3ステップのイラスト。STEP1は味噌・砂糖・みりんを鍋に入れて混ぜる、STEP2は焦がさないよう弱火で煮詰める、STEP3はとろりとしたら完成

みそポテトのおいしさを決めるのが、甘辛い味噌だれです。基本は、味噌に砂糖・みりん(お好みで酒や水)を加えて、弱火でとろりと煮詰めるだけ。難しい工程はありません。

作り方は、小鍋に味噌・砂糖・みりんを入れてよく混ぜてから、弱火にかけて焦がさないように煮詰めるのが基本です。全体につやが出て、ぽってりととろみがついてきたら火を止めます。冷めると少し固くなるので、じゃがいもにからめやすいよう、少しゆるめに仕上げておくとよいでしょう。使う味噌によって甘さや塩けが変わるため、途中で味をみて、砂糖やみりんで整えるのがおすすめです。多めに作って清潔な容器で冷蔵保存しておけば、数日楽しめる作り置きだれとしても便利です。

みそポテトの作り方|じゃがいもの下ごしらえ

味噌だれが用意できたら、じゃがいもを調理していきましょう。じゃがいもはよく洗い、食べやすい大きさに切ります。小さめのものは、皮つきのまま丸ごと使ってもかまいません。

秩父に伝わるみそポテトは、じゃがいもに衣をつけて油で揚げるのが特徴です。ころもをまとったじゃがいもは外はさっくり、中はほくほくとした食感になり、甘辛い味噌だれとよく合います。揚げたじゃがいもに味噌だれをかける、またはからめれば完成です。仕上げに白ごまや青のりを少し振ると、彩りと香りが加わります。じゃがいもは油と相性がよいため、揚げるとコクのある味わいになりますが、家庭では次に紹介するように、揚げない作り方でも手軽に楽しめます。

家庭で作りやすいアレンジと味噌の選び方

みそポテトは、家庭の道具や好みに合わせてアレンジしやすい料理です。じゃがいもの加熱は、油で揚げるほかにも、蒸す・電子レンジで加熱する・少なめの油で揚げ焼きにするなど、いくつかの方法があります。油を控えたいときは、蒸したりレンジで加熱したじゃがいもに味噌だれをからめるだけでも、素朴なおいしさが楽しめます。

味噌だれに使う味噌を変えると、味わいも変わります。愛知や三重など東海地方で親しまれてきた豆味噌(赤味噌)を使えば、コクのある濃厚な味に、米味噌や淡色味噌を使えば、まろやかで親しみやすい味わいになります。手元の味噌で気軽に作れるのが、みそポテトのよいところです。こうして見ると、味噌は地域や種類によってさまざまな個性があることに気づきます。全国各地の味噌を扱う味噌ラーメン専門店「麺場 田所商店」のように、味噌の産地や種類による味の違いに目を向けてみると、みそポテトの味噌選びもいっそう楽しくなるかもしれません。

まとめ|ひとつの味噌だれで広がるみそポテト

みそポテトは、秩父地方で農作業の合間の軽食として親しまれ、今ではB級ご当地グルメとしても知られる素朴な郷土料理です。おいしさの決め手は、味噌に砂糖とみりんを加えて煮詰めた甘辛い味噌だれ。これさえ用意できれば、揚げたじゃがいもはもちろん、蒸したりレンジで加熱したじゃがいもにからめるだけでも手軽に楽しめます。

味噌だれは弱火でとろりと煮詰めるだけで作れて、作り置きもしやすいので、ひとつ覚えておくと食卓のバリエーションが広がります。使う味噌を変えれば、また違った表情を見せてくれるのもみそポテトの魅力です。身近な味噌の奥深さを感じながら、秩父の郷土の味を家庭でも楽しんでみてください。

参考文献